少々お喋りなシャルティエを睨み付けた後、リオンは兵士達に指示を出す。


「コイツ等をセインガルド城に連行しろ!」

「やれやれ……楽な仕事じゃないね」


 剣を鞘に収めセシルは背筋を伸ばし息をつく。兵士達によって運ばれる罪人の三人と二本のソーディアンを見送り武器をしまうリオンに声を掛けた。


「相も変わらず見事な腕前」

「僕を誰だと思っている、このくらいどうという事は無い」

「そっか……君達、暫く付近の警備を頼むよ、他に罪人が居ないとも限らないから」


 小隊長に指示を出した後二人はハーメンツを後にし、王国首都ダリルシェイドへ戻る為に街道を進む。


「ソーディアンが二本……シャルティエ、もしかして片方はディムロスかい?」

《――ええ……金髪の方が持っていたのがそうです。ルー……黒髪の方が持っていたのはアトワイトと言います》

「やっぱりか……何だか面倒な事になりそうだ……」

「消息不明の飛行竜……か」




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bkm

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