彼なりの苦労があったのだろうと、皆は察する。

 それが何であれ。


《ピコハンが好きだった頃とは大違いね》

《何を言ってるんだい、ピコハンは今でも大好きだよ!》

《大威張りで言う事か》


 ディムロスが溜息をつくと、クレメンテが新たな疑問を投下した。


《しかし、ピコハン然り、ピコピコハンマー然り、何故に組み込まれているのじゃろうなぁ。儂ら決戦兵器じゃよ?》

《大方理由は想像つくがな……》

《坊っちゃん、あんまりピコハン使ってくれないんだよねぇ……》

《貴方は使い過ぎだけれどね》


 それから、シャルティエによるピコハン講座が始まる。

 皆は、彼が全盛期より輝いている様に見えた。


《良い事、なのだろうかコレは》

《存分に能力を発揮出来るなら良いんじゃないかしら》

《若いのう……、皆千歳じゃが》


 ピコハン講座は、カルビオラに着くまで続いたという。


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bkm

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