己を構成するのは人格だけのソーディアンに、マスターの言動を拘束する事は出来ない。
ソーディアン達は、昔とは違う事を改めて理解する。
《まあなんじゃ、好いてる女子に良い所を見せたいと思うのは、男の性というモノじゃ。のう、ディムロス》
《何故そこで我に振るのですか……》
《あ、そっか、ディムロスってアトワイトと――》
《シャルティエ……》
ディムロスの声にシャルティエは慌てて口を閉ざす。
名指しされたアトワイトは苦笑していたが、ふと疑問を口にする。
《そういえば、前も言ったけど……》
《どうした?》
《シャルティエ、本当に大分性格変わったわよね》
彼女の疑問にディムロスやクレメンテだけではなく、本人も思い当たる節があるのか皆と同じ反応をした。
《むう、こう言ってはなんじゃが、視野が広がった様な印象を受けるのう》
《アハハ……、坊っちゃんに色々仕込ま――いや、教えてもらったからね……》
prev next
bkm
[back]