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 その話にルーティが、納得の意を示す様に頷く。ただ言葉には、溜息が混じっていた。


「つまり、グレバムが神殿にっていう予想が的中したわけね……こうもさっくり行くと、何だかスカを引いた気分だわ」

《土地勘の無い場所で何の情報も無しに行動するのは自殺行為だもの、仕方ないわ》

《ふむ、しかしコレである程度は行動しやすくなるの》


 事態は動く、自然に皆の気は引き締まる。


「じゃあ、バルックに報告して馬を貸してもらおうか。流石に徒歩でこの季節の砂漠越えは無いからね……」


 そう言うと、ルーティとフィリアが心なしか救われた表情になった。

 リオンは終始無言のまま、皆はオフィスへの道を歩き始める。


「――このままでは……」


 焦り、迷うのは少年だけではない。

 彼女は、痛む胸を押さえ若者達を追う。


「一体、何が正解何だ……」


 何故、迷う。



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bkm

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