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「アンタにしては考えてるじゃない」

「え?」

「とりゃっ」


 スタンは見上げ、落ちてきた“モノ”を受け止める。だがその際の勢いに耐えられず背中から倒れてしまった。


「ったた……」

「ちょっとー、男ならビシッと受け止めなさいよ」

「ル、ルーティ……!? 何で……!?」

「あのね、アタシはアンタと違って空気が読める女なの」


 スタンの上から降りたルーティは、仁王立ちで腕を組み青年を見下ろす。その表情は至極楽しそうだった。


「こんだけの面子が集まるのに、アタシだけ来ないとかあるわけないじゃない」

「お前何時から居た……」

「フフン、この国に着いたのは定期船乗ったアタシの方が早かったけど、村に入ったのはアンタ達より後よ。この辺りをゆっくりじっくり見てみたかったし、何よりコイツにサプラーイズ、ってね」

「まったく……おい、お前も何時までマヌケ面晒している気だ」


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bkm

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