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「ファンダリアの材木は丈夫でツヤがあるからな、だから先ずは女の子向けに作ってみたんだ」

「女の子は、可愛い物と占いが大好きですから!」

「うん、すっごく可愛いな!」


 スタンに渡されたこの木彫りのベアはハートを持ち、全体的に可愛らしいデザインになっている。土産物としては良い物と言えるだろう。

 そんな“国民”を前にして“王”は微笑を浮かべている。


「ウッドロウさんは髭を生やしてるんですね、凄く似合ってますよ」

「せめて見た目はと思っていてね、似合っているのなら良かった」

「はい、なんか憧れちゃうなぁ、俺もやってみようかな」


 それを聞いて想像した全員首を傾げた。ハッキリその結果を伝えたのはジョニー。


「お前さんはそのままが良いと思うぜ?」

「そうですか?」

「ああ、……っと忘れない内に言っておかないとな。前に手紙でフェイトとリアーナに子供が出来た事は伝えたが、つい先日女の子が産まれたんだよ」

「……ホントですか!? おめでとうございます!!」


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bkm

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