ウッドロウからの頼みに満面の笑顔を見せるチェルシー。
姉弟は柔らかい笑顔のファンダリア王に感心する。
「流石だわ……アンタも少しは見習いなさいよ」
「そう言うお前もな」
「あ?」
「は?」
睨み合いを始めた2人の間にスタンが割って入る――と皆は思っていたが、彼は考え事をしているらしくそれには無反応だった。
2人もそれに驚き、ルーティが声を掛ける。
「スタン……どしたの?」
「えっ……ええと、ちょっとな……」
「何よ、なんか気掛かりでもあんの?」
「いや……」
言葉を濁すという似合わない事をする彼にルーティは眼をつり上げた。
「言いたい事があるならハッキリ言いなさいよ、気持ち悪いわね」
「き、気持ち悪い……」
「ショックを受けるくらいならさっさと言え馬鹿者」
リオンの後押しかもしれない後押しを受けたスタンは、気を落ち着かせる為か深呼吸をする。
そして皆を見て口を開いた。
「ちょっと、提案があるんだけどさ……」
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bkm
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