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「戦後ってレンズ技術破棄されたんでしょ? なのに誰かが完成させたの?」

「消える技術が名残惜しく感じて、最後の作品を……という事ももしかしたらあるかもしれませんが、それを破棄しなかったのは一番の理由は機体の動力源であるレンズがかなり特殊な部類だからの様です」

「うーん……何となく読めたかもな」


 静かに話を聞いていたジョニーが、少し自信ありげに自分の考えを話す。


「その特殊なレンズとやらを下手に悪用されない為に、敢えて飛行挺の動力源にしたんじゃないか? 俺も資料を見たが、かなりガッツリ機体に食い込んでたよなそれ」

「流石ジョニーさん、その通りですわ」


 自分の手の平を合わせて微笑むフィリア。それを見てコングマンは和み、それからジョニーを睨む。ただやはり、ジョニーは大して気にしない。


「破棄が難しい部類のレンズだと思われますので、その考えに至ったのかもしれません。動力周りは簡単に分解出来ないようかつ、暴走しない様に計算しつくされた作りにもなっているらしいです。構造そのモノはシンプルでありながら凄く安全な機体と言えます」


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bkm

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