そう言って走り出したルーティをリオンは追う。


「あ、ルーティ、リオン!」


 スタンの声に2人が足を止めると、スタン、マリー、コングマンが作業場から現れた。

 マリーとコングマンはともかく、スタンが居る事に姉弟は呆れる。


「アンタねェ……よくもまあ力仕事出来るわね」

「いやァ、なんか身体動かさないと落ち着かなくて」

「体力バカ此処に極まるか……」


 羨ましいとも思うがそれは口に出さず再び溜息を吐いた。

 ルーティはタオルで汗を拭くマリーに問う。


「マリー、ファンダリア方面の道は大丈夫そうなの?」

「ああ、あと少しでスノーフリアまで整備出来そうだ。ただスノーフリアも少し外郭崩壊の被害にあったみたいでな、もう少しペースを上げて町に物資を届けようという話になっている」

「国境の町は復興においても重要地点だしねェ。ていうか検査結果そろそろ出ないかしら、早くクレスタに帰りたいわ」
 


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bkm

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