大き過ぎる目標に溜息すら忘れてしまう。
「そういや、ミクトランが集めて天上側にあったであろうレンズが地上に落下してるかもってレイノルズ言ってたわね……目標が達成されるのは何時になる事やら」
「出来る事を全力でやるだけだ。先を考えて憂う暇があるなら、今を何とかする方がずっと有意義だろう」
「そりゃ当然だけどね……まあ、何て言うかさ……」
不自然に視線を泳がせている彼女を不思議に思っていると、ぶっきらぼうな言葉がぶつけられた。
「アンタ、無理して倒れたりしたらみーんなに迷惑掛かるんだから、そこんトコちゃんとしなさいよ」
「…………」
気まずいとはまた違う沈黙が流れる。
それをリオンの一言が終わらせた。
「お前にそんな事を言われるとは、僕も地に落ちたな」
「……ふ……ふふ……そこは普通、ありがとうって言う所じゃないかしら……?」
「は?」
「……マリアンさんのお菓子、全部食べちゃおうかしら」
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bkm
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