復興と共に、ダリルシェイド周辺の地形調査が始まる。ベルクラントと外郭崩壊によりかなり形が変わっているが、復興を行う者達の顔は明るい。
外郭崩壊から数日経った月が見える夜、新しく花が植えられた休憩所にリオンはやって来た。
「…………」
夜風は冷たいが、それが普通である証拠。
「何やってんの」
背後からの声に振り向くと、ルーティがそこに居た。
「あんまり彷徨かない方が良いんじゃない? オベロン社の総帥サン」
「その呼び方は止めろ、柄じゃない」
「確かに、そうかもね……もうちょい身長無いと」
「身長は関係無いっ」
分かっているであろう逆鱗にわざわざ触れてくれ姉に溜息を吐くと、ルーティは周りを見渡しながら言う。
「マリアンさんが、此処にアンタが居るんじゃないかってね」
「そうか」
「ええ……何か、思い入れとかあんの?」
何気無い質問に対し、彼は一呼吸置いてから何気無く返す。
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bkm
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