結果、機兵は動きを止めその場に崩れ落ちた。
「他は……見当たらないようだな」
「まったく、最後まで面倒な……急ぐぞスタン!」
「おう!」
暴走機兵等の障害はあったが、道が塞がれる事は無く彼等は進む。
そして遂に光を見つけ、全速力でそこへ身を晒した。
「……全部……揺れてる……」
青い空の下、外郭を見てルーティはそう呟く。
この揺れが何を意味するかは、きっとすぐに分かるだろう。
「あ……飛行竜ですわ!」
空で飛行竜が大きく旋回し、彼等の傍にゆっくり降り立った。急いで全員それに乗り込み、操縦室でフィリアが操作を始める。
「離陸します!」
飛行竜は上昇し、ダイクロフトから離れた。
それから数分後、災厄の象徴たる建造物の一部が爆発する。同時に豊かになる筈だった緑の大地に無数の亀裂が走り、殆どが空へ向かい崩壊していく。
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