ソーディアンマスターは神の眼を見る。


《我々のコアクリスタルと神の眼のエネルギーを共鳴振動させ、お前達が脱出したのを見計らい内部から破壊する》

《システムが妨害している場合は、私達が神の眼を介してハッキングして何とかするわ。そして共振の連鎖振動で外郭を粉砕させるの》

《外郭は神の眼のエネルギーで構築されているから上手くいく筈です》

《そうすれば地上への被害はグンと減るじゃろうて》

《外郭もろとも神の眼を吹き飛ばすわけだ。天上の真の終わりだな》


 ソーディアン達はまるでその発想が“昔”からあるかの様に話す。

 そしてその発想を現実にするには何が必要なのか、それに気付いたフィリアが呟く。


「内部からの共振破壊という事は、ソーディアンを神の眼に突き刺し……私達は、外郭から離れろ……と?」

「え……」


 スタンが眼を見開いた。


「それじゃ……ディムロス達はどうするんだよ……!」

《どうするも何も無い。神の眼の破壊という我等の真の使命を果たすのみだ》


 “真の使命”、それが全ての答えなのだろう。


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bkm

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