終わった、そう皆が同じ事を思う最中部屋全体が大きく揺れ、立っていたスタンとリオンは膝をつく。


「な、何だ!?」

《このエネルギー反応……コレは……まさか、外郭が降下を始めたのか!?》

「何だと!? ……ミクトランか!!」

《僕達……いや、地上ごと道連れにするつもりなんだ! 悪足掻きどころの話じゃない!》


 外郭はこの星を覆っている。

 つまり外郭の降下は星全体に及ぶ。


《ミクトランの反応ロストによる外郭自壊か……! 野郎、何処まで……!》

「止める方法は無いのか……!」


 ウッドロウの言葉に、ソーディアン達は一瞬だけ沈黙を護った。

 その一瞬に呼吸を整えるルーティが問う。


「アトワイト……?」

《大丈夫よ、ルーティ》

《その通りじゃ、何も慌てる事はない》

「……クレメン、テ……?」


 ソーディアン達が何かをしようとしている。気付いたマスター達は柄を握り締めた。


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bkm

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