しかし闇槍を受けた身体は内部が露出し、その胸に鈍く輝くモノを晒す。それでも尚槍は消えず、自由を奪う。


《アレが今のミクトランのコアだ、スタン!!》

「終わりだミクトラン!!」


 炎の剣を手にスタンは駆けた。狙うは一点、無理矢理槍を消滅させミクトランは迎え撃つが彼はそれよりも速かった。

 切っ先はコアに突き刺さり、そして貫く。ほぼ同時にミクトランの身体全体にヒビが走った。


『ギ……ガ、ァァァァアアアァァァアア!?』


 耳障りな断末魔と光と共に、身体も、剣も、斬り離された腕も、砕け散り消えた。

 この場に残ったのは、5本のソーディアンとそのマスター達。


「や……った……」


 ディムロスを降ろしスタンは勝利を呟く。リオンは小さく頷き、限界が来ているルーティとフィリアにウッドロウは声を掛けた。


《ついに、やったのね……!》

《儂等の勝ちじゃな》

《最後まで手こずらせてくれる……》

《それじゃあ、後は……》

《ああ、最後の仕事だ……》


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bkm

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