前触れの無い攻撃にスタンの反応は一瞬遅れたが、それでもディムロスで防ぎその体勢のまま彼を炎が包んだ。


「レイジングフレア!」


 炎はミクトランの身体の一部を破壊し、押し退けた。だがそれでも、まるで執着するかの様にミクトランはスタンを狙う。

 その右腕をウッドロウの矢が貫通した。


《俺達を潰す事に集中し過ぎて、ガードは疎かなんだがな……!》

「形振り構わないというのは厄介なモノだ」


 ミクトランは矛先をウッドロウに変える。

 その時、この場を支配する晶力の動きが止まった。それと同時にミクトランの動きが止まる。


『ガガッ……ギィィ!!』


 フィリアが空気中の神の眼の晶力に干渉し、それを通じて神の眼の身に宿したミクトランを拘束した。ただ剣は対象外らしく術を中断させようとそれは動く。

 対して立ちはだかるのはウッドロウ。彼は真空を纏った広範囲の攻撃でフィリアを護る。


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bkm

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