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 不適な笑みを浮かべるルーティの言葉に、スタンとマリーが反応する。


「食べておいでよ、私はバルックともう少し話してるから」

「そうか? じゃあお言葉に甘えるぜ!」


 張り切るスタンに女性陣が続く。

 残ったのは、セシルとバルックの二人だけ。


「――リオンは変わったのが分かるが、君はどうなんだろうな」

「私が、あんな奴等に絆されているとでも?」

「……さあ、私には分からん」


 椅子に座り、バルックは先程とは全く雰囲気の違う女を見つめた。


「君は、リオンをどう見ているんだい?」

「駒には成り得ぬ、所詮ガキはガキ。すぐ感情的になり周りが見えなくなるクセに影響されやすい、駒にして裏切りでもされたら厄介だろう。
 此方の想像以上に、ソーディアンとの関係が深くなってしまったのも要因だ。やはりソーディアンを与えたのは早計だったのではないかと、私は考える」


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bkm

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