それは皆に蓄積した疲労を癒すと同時に、アトワイトによる即席で神の眼の圧力への更なる抵抗力を与える。
だがその負担は最早言うまでもない。
「ルーティさん!」
ついにルーティは膝をつき、肩で呼吸を繰り返す。
フィリアが支えるが、ルーティは首を横に振った。
「あのクズ野郎を、叩きのめして……!」
「……はい!」
前衛の3人はミクトランにダメージは与えられているものの、それは決定打になっていない。傷が修復されている様子も無く、後方への攻撃も彼等が的確に阻止していた。
「……クレメンテ、お願い……!」
《ほっほ、無茶も承知よ》
フィリアは眼を閉じ、クレメンテを握り締める。
それに反応してか剣が動くがウッドロウの矢が弾き、続いてリオンが床に叩き付け破壊した。
『フフフフフ、ヒヒヒヒヒヒ、ヒャハハハハハハハ!!』
ミクトランは狂った笑い声を上げ、目の前に居るスタンに右腕を振り下ろす。
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bkm
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