「お喋りはそこまでだ、王国客員剣士の名においてお前達を逮捕する」
「大人しく投降は……してくれないよね」
セシルの言葉に対して黒髪の女性はソーディアンを握り締め叫ぶ。
「当ったり前でしょ!? マリー、スタン、コイツ等のしてさっさとずらかるわよ!」
「ま、まだやるのか!?」
「仕方ない、逃してくれそうにはないからな」
三人は武器を構え戦闘体勢に入るが、リオンは不適な笑みを浮かべていた。
隣でセシルは片刃の剣を抜きやれやれと苦笑する。
「ソーディアン同士が戦うとどうなるか、前々から試してみたかった……行くぞ!!」
シャルティエが青年のソーディアンと刃を交える。
一方でセシルは褐色肌の女性の斧を避け、剣の背で胴に一撃を入れた。
「ぐっ……!」
「マリー!? アンタよくも……!」
怒りを顕にする黒髪の女性が持つソーディアンのコアクリスタルが輝く、晶術だ。
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bkm
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