輝く神の眼の光は、ミクトランの悪意を映しているのだろうか。


「天上世界なんて、地上を犠牲にしてまでやる事なのか!!」

「醜い人間なんぞ私の世界に必要無い。害虫が自分のテリトリーに入ったら始末するのと同じだろう」


 黒い衝撃波を避けスタンは距離を詰めると同時にディムロスを構え、切っ先をミクトランに向ける。ベルセリオスがせれを防ぐが、スタンは攻撃を続けた。


「そんな事をして、何が生まれるっていうんだ……! お前の世界には誰も居ないだろ!」

「貴様の眼は節穴か? 私にはシワトルが居る、そしてシワトルが作る“人間”が居る、立派な世界ではないか」

「セシルはそんな事を望んでいない!」


 スタンが後ろに跳ぶと、その後ろから飛ぶ矢が5本、天上王に襲い掛かる。それもベルセリオスで斬り落とすと今度はその足下に亀裂に似た紋様が走った。


「グランドダッシャー!」


 吹き上がるエネルギーを全方位に展開した障壁でミクトランは防ぎ、晶力を具現化した。


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bkm

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