クレメンテを驚愕させるのはシワトルが持つ技術力。そしてそこから分かるのは、セシルが持っていた剣の詳細。


《そうしてシワトルが作ったソーディアンに、シワトルの遺伝子情報を転写したわけか……!》

「頭の良い妹でな、遺伝子情報の転写技術を完成させたのもシワトルだ。……しかし、貴様等は未だ思い違いをしている」

《何……!?》


 これ以上何があるというのか、これ以上何を覆そうというのか。

 構えるソーディアンマスター達の前でミクトランは告げた。


「シワトルが作ったソーディアンに遺伝子情報の転写なんぞしておらん、その必要が無かったからな」

「必要無い……という事は、他の物を媒介にしたと……?」


 即座に弓を抜ける様にしているウッドロウの呟きは否定される。

 しかしそれでは他にシワトルがこの時代に存在出来た方法が分からない。ミクトランと同じ方法で無いのなら、一体どうやって彼女はこの時代に復活したのか。


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bkm

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