《エレベーターは閉鎖空間だ、状況によって場所を確保すべきか捨て置くべきか判断する必要がある》

「当然捨て置くに決まっている。此処は敵の本拠地、此方の数は5人、閉鎖空間での戦闘は避けるのが賢明だ」

《味方が中隊規模なら各役割に分かれた上でエレベーターを確保するんですけどね。途中でエレベーターが止まったりでもしたら、文字通り袋叩きですよ》

「じゃあ、別のルートを行くのがいいんだな」


 そうと決まればすぐに行動するのが最良の判断。

 彼等はイクティノスの指示で更に奥にある螺旋階段へと向かう。


《各研究室の中継点であるあの場所は、本来ならばエスカレーターになっているんだが……》


 到着したのは、螺旋階段を中心に縦に広がるイクティノスが言う中継点。ベルクラント内部を彷彿とさせるがそれよりも広く、そして何処か物々しい。

 階段は自動で動くシステムの様だが案の定動いておらず、待っていたと言わんばかりに騒がしい機械音が彼等の耳に届く。


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