ソーディアンマスターはソーディアンを抜いた。


「……行くぞ!!」


 スタンの声を合図に彼等はダイクロフト内部へと走り出す。迷いは無く、ソーディアンの指示の下目的地へと進む。


《どうやら、ダイクロフトのシステム自体も全て稼働しているわけではなさそうだな。地上制圧の為に必要なシステムだけを運用しているのか……》

「俺達が奥に行けない……なんて事は無いのか?」

《心配するな、道が無ければ作ればいいだけの話だ。ダイクロフトの構造は頭に叩き込んでいる、多少手間は増えるが問題無い》


 ダイクロフトの内部は予想していたよりも薄暗く、この要塞が完全な状態ではない事を明確にする。だが、“たった1人”でこの要塞を操っていると考えるとその技術力がどれほどのものか想像するのも難しい。

 上部へ直通のエレベーターを発見しフィリアが調べると、どうやら使用出来るらしく彼女は小さく頷く。しかしディムロスが難色を示す。


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bkm

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