セシルが指差したのは、涼しげな青色の建物。看板等は無いが作りが周りと全く違っており、それが目的地だと皆は判断した。
「さっさと入りましょ、ずっと視線が突き刺さって気分悪いわ」
「そうだね、いいアイデアだよそれ」
自然に皆小走りになり、建物内へ足を踏み入れる。
中は冷房が効いているのか涼しく、簡易だが受付やソファー等オフィスと名乗るのに必要な物が一通り揃っていた。
「リオン様と、セシル様ですね?」
「ああ、バルックは居るか?」
「はい、奥へお進みください」
受付の女性の言葉に従い、皆はオフィスの奥へ行く。
一番奥には地図等が乱雑に置かれた机があり、その前に人柄の良さそうな褐色の肌の男性が立っていた。
「久しぶりだなリオン、セシル。遠い所をご苦労様」
「ああ」
「ホント久しぶりだねバルック、相変わらず忙しいのかい?」
「目標が目標だからな、なかなか休みが取れないんだよ」
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bkm
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