火花を散らすその様に今度はスタンが笑った。


「やっぱりリーネを思い出すなァ、いい加減帰らないと家に入れてもらえなくなりそうだ」

《緊張感が無さ過ぎるのではないか?》

「重苦しいよりは良いだろ?」

《まったく……フィリア、敵方の動きはどうだ》


 ディムロスの問いに対し計器を確認しているフィリアは、軽く頷いた後に伝える。


「反応無し……敵方に動きはありませんわ。ミクトランは此方を既に把握している筈ですが……」

《リトラーの言った通り、外郭にエネルギーを注ぐが故にあまり派手に動けないのだろう。だがその分、動かせるモノはダイクロフトの防衛に集中しているだろう……コレを突破し、ミクトランが居るであろう神の眼がある中心部へ多少無理をしてでも行かなければならない》

《奴の性格と戦況をを考えれば、神の眼の傍に居るのは間違いないじゃろうな。神の眼の傍でなら、奴はフルにその力を発揮出来る》


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bkm

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