出発を目前に仲間達から激励の言葉が贈られる。
「こっちは私達に任せておけ、だから無事に返ってくるんだぞ」
「全部終わったら、今度は俺様の歌を聞かせてやるぜ!」
「それぱ全力で阻止するてしてだな……あまり難しく考え過ぎない様にな、物事は何時だって単純だ」
「皆さんスッゴく強いですから、私はあまり心配していないですけどねっ」
地上を護る仲間達に、天上討つ彼等は言葉を返す。
「ぜっっったい、勝ってやるぜ!」
「アンタはボキャブラリーも貧相よねェ」
「勝つのは当たり前だ、わざわざやかましく唱えるな」
「スタンさんが何時も通りだと何だか安心しますわね」
「まったく、これから決戦だというのにな」
プレッシャーは確かにある、だが各々の笑みに偽りは無い。
それを互いに理解し、そして飛行竜に乗り込む直前に王と将軍が歩み寄る。
「今更、私が言うべき事ではないかもしれんが、何があろうと生きる望みを捨てないでくれ。フィンレイや、ヒューゴ等の仇を討ちたい気持ちはある……だが、大事なのは今在る命だ、私は将来有る若者達の死を悲しむのはもう沢山なのだ」
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