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 街から歓喜の声が上がる、だがやっと始まったに過ぎない。


「成功、だね……、飛行竜離陸準備! ソーディアンマスターは飛行竜へ!」


 研究員の手を借り杖をつきながらレイノルズはソーディアンマスター達と共に飛行竜がある発着場へ急ぐ。他の者達も彼等を追った。

 慌ただしい中到着したそこに鎮座する飛行竜、すぐに飛べるのか既に翼を広げている。


「飛行竜は自動でダイクロフトへ向かう。途中で奇襲があった場合もダイクロフト到着を優先するから、結構強行突破になるね。
 君達の生体反応に感知する様にしているから、戻りは飛行竜が無事なら着陸までは自動で行う。飛行竜の状態を確認する装置を作りたかったけど、流石にレンズ砲と飛行竜の整備で手も時間も一杯だったんだよね……でも飛行竜の出力を弄ってるから、ソーディアンが分かる筈だよ。ただ飛行竜で脱出した先は現場の状況次第だから手動運転になるから気をつけて。脱出ポッドは乗り込むだけでいいんだけどね」


 レイノルズの説明をしっかり聞きソーディアンマスター達は飛行竜を見上げる。今にも飛び出さんとばかりに足に力を入れ、口から低い咆哮を漏らしていた。


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bkm

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