砲台の周りから人が離れ、その反比例にエネルギーは順調に砲身へ充填されていく。
研究員の1人が報告する。
「エネルギー充填80パーセント! 接続安定、集積効率更に20パーセント引き上げます!」
「あと数分……陛下、作戦開始の宣言をお願いします」
「うむ」
エネルギーは光となり、今か今かとその時を待つ。
その時を王が宣言した。
「此処に! 対天上軍最終作戦を宣言する! 打倒ミクトラン! 千年の因縁を此処で断ち切るのだ!」
「敬礼!!」
ドライデンの命に兵が空に向かい敬礼をした瞬間、砲口に光が収束し一瞬だけ周りの空気が重くなる。
「エネルギー充填、100パーセント!」
予定通りの報告を聞いたレイノルズは叫ぶ。
「集積レンズ砲、発射!!」
解放されたエネルギーは砲口から一直線に放たれ、目標を貫く。
十数秒続いたエネルギーの放出が終わると、光が閉ざされた大地のほんの一部分を照らした。
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