18

 リトラーは、ラディスロウで微笑を浮かべているのだろうか。


《レイノルズ、砲の準備は完璧だな?》

「もちろんです」

《なら安心だな》

「任せてください、司令」


 自信に満ちた言葉に彼は告げる。


《ではそろそろ通信を切るとしよう……君達が行く道に、幸多からんことを……レイノルズ、さらばだ》

「……はい、メルクリウス・リトラー」


 切られた通信、レイノルズはすぐにパネルを元に戻した。

 そして見上げる、その先には確かな道がある。


「……皆、僕達に出来る事は全部やった……だからあとは、勝つだけなんだ……その準備はいいかい?」


 返ってくる答えは皆同じ、それをレイノルズは涙を拭い笑う。

 そして始める。


「集積レンズ砲発射準備! 出力100パーセント! 目標、外郭……ラディスロウ!!」


 研究員達が総出でレンズ砲の起動を開始した。少しずつ大きくなる駆動音、同時に砲口から光が漏れ始める。


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bkm

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