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 ソーディアン達は“軍人”としての言葉を口にする。


《我々は我々の仕事をするだけだ、今更言うべき事も無いだろう》

《ええ、私達の使命を果たすだけね》

《昔の僕とは一味も二味も違うから、リトラーは何の心配もしなくていいんだよ》

《ほっほ、強く出たもんじゃのう、結構結構》

《昔とは違うのはミクトランだけじゃない……それを俺達が証明してやるさ》


 戦友の言葉にリトラーは笑った、1人の“人間”として。


《千年経とうとも人間の本質は変わらないな、私はそれが嬉しく思う。如何なる困難にも立ち向かえる精神と、それを現実にする為の仲間……コレは、あらゆるモノを欲の為に犠牲にしたミクトランには無いモノだ。だから私達は勝てる……千年の因縁を、今度こそ断ち切れる》


 彼も王の様に悔やんでいるのだ、討ち洩らしてしまった宿敵を。だからこそ語る声は強い。


《私がその道を開けるならば、千年前の指揮官としてこれ以上の役割は無い。その道を開くのが信頼出来る人物なら尚更だ》


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bkm

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