科学の話、だがそれには強い感情が込められている。


「でも今回はそれで済む話じゃない。発射角度を計算する為に色々調べてたら、上空の空気の流れがおかしい事に気付いた。自然では有り得ない気流……あの、ダイクロフトの設計図を元に調べたら、今のあの外郭には、此方側からのあらゆるエネルギーを吸収する様な措置がされてる事が分かった」

「エネルギーを吸収って……それじゃあ……!」


 流石のスタンでも分かるその意味をレイノルズは声にした。


「レンズ砲のレンズエネルギーも例外じゃない。しかもアレは吸収だけが目的じゃなく、此方に無差別攻撃をする為の砲台でもある……新規で作ったらしくて、まだそこまで外郭大地に定着していない故に今は撃てないだろうけど……時間が経てば、地上への一斉砲撃が可能になる。
 しかも向こうにある神の眼を考えれば……更に機能を追加出来るかもしれない。天候操作や、特定位置への兵の転送……ベルクラントに代わる天上兵器だ」


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bkm

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