迷いは無い、その未来は既に確定されたモノだと宣言する。


「ソーディアンマスター達が天上へ行けば、ミクトランは我々に兵を差し向けてくるかもしれん。だがそんなモノ今更なんだという、これまでの道のりを振り返ればなんて事はない。寧ろ、奴に人間の力を思い知らせる好機だろう。
 ……我々は最前線へと行く若者達の帰る場所を守るのだ、それがこの作戦で我々が出来る最後の使命だ」


 そして王が見るのは、空へ行く若者達。


「王としてしか接する事が出来ない私を許してほしい……私が君達に望むのは勝利、ただそれだけだ。空を、海を、大地を、全てを奪還しこの地へ戻って来る事だ。
 その肩にのし掛かるプレッシャーは計り知れないモノだろう、私はその覚悟に甘んじるしかない。私の様な男が、君達にこうして言葉を掛ける掛ける資格なんて本当は無いというのにな」


 ヒューゴという名のミクトランを見破れなかった事を後悔する言葉。


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bkm

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