城の離れに戻ると、中庭で仲間達が楽しそうにお茶の時間を楽しんでいた。

 テーブルにはお茶だけではなくアクアヴェイルも茶器も置いてあり、マリアンが皆にお茶を振る舞っている。


「お帰りなさいませリオン様、ジョニー様からアクアヴェイルのお茶を頂いたのですが如何ですか?」

「ああ……いただく」


 椅子に座るリオン、傍にスタンとルーティも席に着く。

 その反対側でアクアヴェイルの緑茶を飲むコングマンが呟いた。


「うーむ、やっぱり俺様はプロテインの方が良いぜ」

「そんなモノ、陛下の私有地にあるわけ……」

「御座いますよ」


 リオンの言葉を遮りマリアンがそれをコングマンの前に置く。唖然とするリオンとルーティの前でチャンピオンは嬉しそうにプロテインを飲み干す。


「コングマン様は鍛えてらっしゃる方ですから、もしかしたらと思いまして軍の方に分けていただきました」

「おう、なかなか気が利くじゃねェか!」


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bkm

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