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 ベンチに座った2人は身体の力を抜いた。


「セシル、天気については何処で学んだんだ」

「……本を読んで……本を読むくらいしか、する事無かったので」

「それで理解出来るなら、お前は頭が良いんだろうな」

「そんな事は……リオン様は勉学だけではなく、剣術だって素晴らしい才能をお持ちではありませんか」


 普通なら謙遜や嫌味に聞こえるが、何故か今は素直に受け取る事が出来た。


「剣術はお前だって才能があるだろう、フィンレイ様だって一目置いてる」

「いえ、私は……教わった事を形にしているだけですから……言い換えれば、フィンレイ様の教授が良いのです」


 彼女が見上げる空は青い。

 マリアンはそれから数分経った頃にティーセットを持ってやって来た。


「お2人共、紅茶と茶菓子は如何ですか?」

「ああ、いただく」

「私も……」


 2人の返答に頷き彼女はテーブルにティーセット置く。


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bkm

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