マリアンの言葉に動揺するリオンだったが、咳払いをし気を取り直す。
「僕の付き人なら、もっとしっかりしろと思っただけだ……っ」
「そうですか……立派な考えです」
微笑むマリアンだったが、ふと何かを思いついた様な顔をする。それに対して首を傾げるリオンに彼女は提案した。
「お2人、一緒に食事を取ってはどうですか?」
「なっ……何を言い出すんだ……!」
「親睦を深めるにはピッタリの機会だと私は思いますが」
その満面の笑顔にはとてつもない説得力があった。そしてそれを拒絶する力はリオンには無い。
横目で自分の手を温めているセシルを見た後に彼は、マリアンの案を受け入れた。
「コイツの部屋に運んでくれ……」
「かしこまりました」
軽く頭を下げてマリアンは去り、それを見送った後にリオンはセシルの意思を確認する。拒否という選択肢はとっくに奪ってしまったが。
「お前の部屋で、……一緒に食べる事になってしまったが、構わないか」
「はい……構いません」
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bkm
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