やはり改めて言葉にすると、自分を情けなく思えるたが表情には出さない様に少年は努力をする。
そして彼女の表情も変わらない。
「暴言……は……あったん、でしょうね、リオン様が言うのなら」
「他人事みたいに言うんだな……」
「他人事というか、特に興味の無い事だったのか覚えていないので……」
「……え？」
“覚えていない”と彼女は言った、不思議そうにしながら。
リオンは、益々分からなくなる。
「だってお前、あからさまに他の奴と僕の接し方が違うだろ……」
わざわざ言うことではない事、だが相手の疑問の表情は更に深まっていた。
「違い、ましたか？」
「僕と二人っきりの時は特にな」
「……そうですか……」
惚けているのだろうかと考える方が自然、状況を理解すればする程そうとしか考えられなくなる。
しかしそんな事をして得られるメリットは少ない、だからまさかとも考えてしまう。
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bkm
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