10

「ワープパネル?」

《そうだ、一度起動させれば双方向からの移動が出来るのだが……万が一の為に此方側からしか起動出来ない様になっていたのだ。コレを使えば、海竜の近くまで瞬時に移動する事が出来る》

「へぇ……便利だなぁ」


 部屋の近くにあるワープパネルの説明を受けたスタンは、深く感心しまじまじとパネルの観察をする。

 近くでは、フィリアがクレメンテの説明を受けパネルの起動準備をしていた。


「……コレが、国王の勅命を受けた一行だとは誰も思わないだろうな」

「そっちの方が好都合だけれどね。でもよくよく考えたら、軍人が一人も居ないんだよねこのパーティ……」

《客員剣士は、軍人と同じ権力を持ってるってだけだからね……。それにしても選り取り見取りなパーティだなぁ……》


 腕の立つ剣士にレンズハンターに神官、仕舞いには田舎育ちの青年と来た。

 余程の事が無ければ、勅命で動いている事など悟られないだろう。


prev next

bkm

[back]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -