味方の1人であるマリアンは少年の“相談”に耳を傾けた。


「……そう……フィンレイ様が……」

「正直、どうしたらいいのか全く分からない……現状維持では駄目だとは分かってるんだが」

「うーん……確かに、セシルの事は私もよく知らないのよね……何と言うか、避けていたのかもしれないわ、貴方と同じ様に」

「マリアンも……?」


 彼女はセシルとよく話しているのを見掛けている、それも敵視している理由になっている。だから信じられないと表情が語ると彼女は困った様に笑う。


「話してても、何だか噛み合わない気がしていたの。会話は繋がっているのに、向こうの心は此処に在らず……みたいなね」

「そう……」


 やはり彼女は“何か”が違うのだろうか、そんな不安が表に出ていたのかマリアンは微笑み声を掛ける。


「でも逃げてばかりじゃ駄目ね、自覚したなら行動してみるのが人間よ」

「うん……そうだな……」


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bkm

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