「お願いしますリオンさん、私も戦わせてください! 足を引っ張る様な事は、決してしません!」
彼女の誓いに、場には暫し沈黙が降りた。
小さな溜息の後、リオンがフィリアから視線を逸らし答える。
「足を引っ張る様だったら、クレメンテはセシルに渡す。それが嫌なら手解きでも何でも受けて、さっさと戦い方を覚えるんだな」
「……ありがとうございます、リオンさん!」
悩みが一つ消え、彼女は今出来る満面の笑顔を見せた。
新たな仲間と力に、客員剣士達以外の皆がフィリアとクレメンテに歓迎と喜びの言葉を送る。
「まさかフィリアもソーディアンマスターになれるなんて、俺嬉しいや!」
《フィリアの真っ直ぐな気持ちがあってこそじゃ。
それに、どうせマスターにするならピッチピチの女子が良いからのう》
「……アンタ、フィリアに何かしたらタダじゃおかないわよ」
《ワシはそんな下心はありはせんよ、のうアトワイト》
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bkm
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