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 彼が去ったのをキッカケに他の者達も動き出す。


「そんじゃ俺等も行くかね、お2人さんよ」

「はーい」

「そうだな……スタン君、また後で会おう」


 ジョニー、チェルシー、ウッドロウの3人も静かにその場を後にした。

 そしてフィリアも一歩前に出てスタン等に微笑み掛ける。


「では私も失礼致します、皆さんもごゆっくり身体を休めてください。あ、宿屋で会いますので、何かありましたら気兼ね無くお呼びください」

「うん、えっと、神団の人達によろしくな」

「はい、それでは」


 深く一礼し彼女はゆったりとした足取りで街へ向かった。

 残った4人はスタン、ルーティ、リオン、マリー。彼等の前に知っている3人組と、軍服を着た男性が現れた。


「あれ、確か貴方は……」

「む……むむ……君とは何処かで……、……うん、思い出したぞ! ジェノスの門の前だな!」


 漆黒の翼と名乗っている3人組は何故か得意気にしている。


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bkm

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