まあそう上手くはいかないだろうなとリオンとルーティが思っていると、市街地の方から子供達が駆け寄ってきた。
その中には非常に質の良い服を着ている子供が居るが、皆揃って笑顔を見せている。
「コングマンだー!」
「ねーモンスターやっつけた話また聞かせてよー」
せがむ子供達、コングマンはすぐにチャンピオンの顔を見せ盛大に笑う。
「おう、いくらでも話してやる! 俺様の勇姿をな!」
歓喜の声を上げる子供達、フィッツガルドから避難してきた者も居る故に彼の事は更に広まっているのだろう。コングマンはポーズを決めながら己の勇姿を語り始めた。
すかさずリオンが声を掛ける。
「コングマン、せめて道ではない場所でやれ」
「ん、お、そうだな、よし着いてこい!!」
「おー!!」
子供達を引き連れコングマンは意気揚々と去って行った。その後ろ姿は今の世界情勢を全く感じさせない程に力強い。
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bkm
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