手を上げたチェルシーはジョニーに近付き、小声で何かを伝える。それに対してジョニーは軽く失笑するも頷いた。
何だろうと周りが観察する中で、チェルシーは次にウッドロウへ声を掛けた。
「ウッドロウ様っ、一緒にジョニーさんの歌を聞きませんか?」
「ふむ、そうだな、歌にはリラクゼーションの効果がある……チェルシー、素敵な誘いに礼を言うよ」
「い、いいえっ、私の方こそありがとうございますっ」
彼女の行動にスタン以外は納得する。
「そんじゃ、雰囲気のイイ所でリサイタルといこうかね。そうだな……確か何ヵ所か休憩場所があったか……」
悩むジョニー、楽しそうに笑っているウッドロウとチェルシー。
そしてコングマンが行動に出る。
「フィリアさんっ、俺様とジョニーのリサイタルに……」
「あ……私はこれから、この街に滞在している神団の方に顔を見せに行こうかと思いまして」
「そ、そうですか……」
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bkm
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