緊張が一気に解けた事で妙な沈黙が生まれつつあった。
黙っているくらいならば何か行動しようと、ドライデンとレイノルズに後を任せ彼等は取り敢えず城を出た。
「……何か、急に暇になったわね」
「今出来る事はやったからな、作戦決行まで数日……食うも良し、寝るも良し、修練するのも良し、か……どれも離れで出来るな」
「じゃあ城を出た意味無いじゃない、って言っても、ずっと城に居るのも息が詰まるしねェ」
世界の命運を懸けた決戦はすぐそこまで迫っている。忙しなかった時間が終わり、皆は言葉にこそしないがそれを強く実感していた。
だから作戦の前線基地となった城から少し離れたかったのだろう、今まで味わった事の無い緊張に押し潰されぬ様に心身の力を抜く為に。
「あれ、そういえばジョニーさんは忙しくないんですか?」
「おう、フェイトがお前等の話相手だの修行相手だのになってやれってな。あ、歌ってほしいならリクエスト受け付けるぜ?」
「あ、はいはい! 私リクエストします!」
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bkm
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