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「だがお前の様に使用人気質ではないがな」

《うぬぬ……》


 反論の余地が見当たらずシャルティエは押し黙った。

 それから少しして王妃はスタン等にも声を掛ける。


「夫……陛下から話は聞いています、皆様が居るおかげで民が希望を持てている……感謝しきれません」

「いえ、その……俺達は出来る事をしているだけですから」

「ふふ、そうですか……貴方達の様な方々が居れば、世界は大丈夫ですね」


 心からの安堵、微笑みにあまり力は無いがその意思はしっかりと周りに伝わっていた。

 しかしやはり無理をしているのか、侍女が声を掛ける。


「王妃様、そろそろお部屋に……」

「ええ、そうね……皆様、ご武運を……」


 微笑を残して王妃は去っていった。

 その姿が見えなくなった時、レイノルズが息を吐く。


「あービックリした……こんなに近くで顔を見たの初めてだよ。流石に閣下も緊張してましたね」

「む……まあ、仕方あるまい」


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bkm

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