「フ、フィリアさん……!!」


 感激しているコングマンは正に神を目の当たりにしているかの様な眼でフィリアを見上げている。この様子だと彼の方にも変わった事は無さそうだ。

 ジョニーは深い溜息を吐きリオンに話す。


「何ていうか、チェルシーもコングマンもよく働いてたぜ? チェルシーは女の子だからこその細かい事によく気がつくし、コングマンなんかの避難民を慰めたらその避難民が国に戻ってったしな」

「避難してきたんじゃなかったのか……」

「逃げようと考えられる体力と気力があるなら、その体力と気力で守れるモノがある筈……だとさ。べつにコングマンは国に戻れとか言ったわけじゃないんだが、影響力ってのはとんでもないな」

「……なるほど」


 似た様な男がもう1人居ると考えていると、ジョニーがそれに気付いたのかほくそ笑んだ。


「器のデカイ人間ってのは、羨ましいもんだな」

「…………」


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bkm

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