早足で歩き出すルーティ、スタンは彼女が角を曲がったのを見計らいリオンに声を掛けた。
「あの、さ、ちょっと訊いてもいいか?」
「何だ」
「えっと……この戦いが終わったら、ルーティが何をするかとか聞いたことないか?」
「無いな」
事実を即座に答えたリオンも質問をする。
「ストレートに訊くぞ」
「ん、う、うん」
「お前、ルーティが好きなのか?」
本当にストレートな質問、流石のスタンも動揺したが、すぐに持ち直した。
そして視線を泳がせながら答える。
「きっと、好き……なんだと思う」
「きっと、と、なんだと思うは要らん。まったく……よりにもよってあの女……僕の姉とはな」
「うん……その、ちょっと考えてみたんだよ、この戦いが終わった後の事。ミクトランに勝って、平和になったら、皆それぞれの場所に戻るだろ?」
「まあそうだろうな、僕達はミクトラン打倒という使命の下に集まっているんだ、それが果たされれば集まっている意味合いは無い」
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bkm
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