「ところで君達、酷い匂いだね……」

「予想以上に現場が酷かったからな」

「じゃあ、シャワー浴びてスッキリした後に医務室に行ってくれるかな? 身体に異常が無いか検査するからさ」

「ああ……」


 漸く休める、そう思うと身体が重く感じる。

 それからすぐに城内のシャワー室でシャワーを浴びたリオンは、タオルで頭を拭きながら疲れを吐き出すかの様に深い溜息を吐いた。


《坊っちゃん、お疲れですね》

「まあ流石にな……慣れない事をすると余計に疲れが溜まる」

《発掘は客員剣士の範疇ではないでしょうからね……こういう時こそ甘い物が食べれたらいいんですけど》

「そうかもしれんが……流通が殆どストップしている以上出来るだけ食材は溜め込むべきだろう。炊き出しだけでかなりの量を使うしな」


 大きく背筋を伸ばし筋肉を解した後、レイノルズに言われた通り医務室へ足を進める。

 途中ルーティと出会し、目的地は同じ故微妙な距離感で共に進んだ。


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bkm

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