《人間の限界を超えておる様なものじゃからな、仕方あるまいて。しかし初動でこれだけ出来るのならば上等とも言えるのう》
《つまり最高のソーディアンマスター、という事だな。俺達のオリジナルも負けていないとは思うが、ソーディアンとしては誇りに思う》
イクティノスの言葉に続くのはシャルティエ。
《その中でも、坊っちゃんが1番だっていうのは揺るぎない事実だよね。僕のオリジナルなんてメじゃないよ》
《シャルティエ……それは、自虐かしら?》
《今更だ、放っておけ》
辛辣な事を言うディムロスだったが、彼は小さく笑った。
《まあ、確かに誇れる事には違いないがな。最初は心配しかなかったが、今では我の上をいっている、なんて思うこともある》
「ディムロス……何だよ、らしくないな」
《素直に受け取っておけ》
「お、おう」
少し首を傾げながらスタンは頷く。
リオンは、明るく話すシャルティエに耳を傾けながら愛剣に手を置いた。
「…………」
ただ静かに、時々相槌を打って。
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