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「行くわよ!!」


 ルーティの声を聞いた3人は、砂塵の中に集まりつつあるモンスター達に背を向け走る。

 ただ真っ直ぐ、砂の奥に見える巨体とそれに集まるモンスターを迎撃している者達を目指し走り、開いているハッチに飛び込んだ。その瞬間竜は上昇を始め、その間に兵がハッチを閉める。


「……も、もう、大丈夫だよな……?」

「ああ……そうだな……」


 一段落に息を吐くと、一気に疲労が襲う。だが何時までもハッチに居るわけにもいかず、ベルセリウムとレンズを兵に預けソーディアンマスター達は重い足取りで部屋へと向かった。

 目的地に足を踏み入れた途端、皆一斉に腰を下ろす。


「うっわ、酷い匂いね……帰ったらシャワー浴びたいわ……」

「そうですね……それに強化ソーディアンの力に慣れていないせいでしょうか、身体が重く感じます」


 幾分か落ち着いた様子であるフィリアの言葉にクレメンテが答えた。


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bkm

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