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 今は時間が惜しい、カルバレイス人達への挨拶をそこそこに国へ戻る準備を始めた。慌ただしくベルセリウムとレンズを小分けして持ち、兵が発煙筒の準備をする。

 ベルセリウムが入った袋を肩に掛けたリオンはスタンに溢す。


「モンスターが寄って来る前に引き上げられたらいいんが……」

「発煙筒を焚いて、その合図で始祖竜が降りてくる所まで全力で走ればいいんだよな?」

「現実的に言えば、一ヶ所に立ち止まりさえしなければ何だっていいんだがな。いざという時は……フィリアが何とかするだろう」


 嬉しそうに小さめの袋を持っているフィリア、頼りにしていると言ったものの早くストレスから解放してやらなければならないと使命感に似たモノを少年は抱く。

 同じ事をルーティとウッドロウも考えているのか、視線が合うと2人は軽く頷いた。


「……スタン、ちゃんとフィリアのサポートしてやれよ」

「おう、もちろん!」


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bkm

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